赤ら顔治療
2009-09-02

今回は赤ら顔の治療についてお話しします。
赤ら顔とは、文字通り顔の皮膚が慢性的に赤くなっている状態を表す言葉ですが、見るからに赤いとわかる場合もありますが、患者さんから言われるまで気がつかない場合も意外に多く、過去に相談した医師から「気にしすぎ」などという言葉を返されても本人は深刻に悩んでいることがよくあります。美容の治療は、当然、受診者本人の意識を尊重することが大事ですので、私達は様々な観点から問題の解決に臨みます。



赤ら顔の原因疾患としては、にきびをはじめとする皮膚の炎症、毛細血管拡張症、血管腫、酒さ等があります。中には膠原病など内科的な疾患がベースとなっていることもありますので、その場合はそちらの治療を優先させることも必要になります。



だいぶ前になりますが、赤ら顔の治療で来院された60歳くらいのご婦人に、レーザー治療をしている過程で糖尿病が見つかったことがあります。血液検査は本人の希望もあり基礎疾患チェックということでたまたま行ったものでしたが、少なくともそれまでに糖尿病を指摘されたことはありませんでした。その後すぐに近くの内科で血糖のコントロールを1~2ヶ月行ってもらった後、再診していただいたところ、多少赤みが残ってはいたものの、顔色が別人のようにすっきりとした状態に落ち着いていました。「美しさは健康が土台である」ということの証明を目の当たりにした貴重な経験でした。



このようなケースは実際には稀ではありますが、原因に立ち返り、個々の症例において生活習慣の見直しやスキンケアの改善をすることは、特に持病のない方にとっても大事なことです。たとえ優秀な治療機器があったとしても、レーザーやIPL(光治療器)にまかせっぱなし、というだけではいけないのです。



赤ら顔が起こるのは、代謝が滞って、皮膚のターンオーバーやコラーゲンの再生が追いつかなくなり、本来はあまり見えることのない血管が浮き立ってくるためで、毛細血管の多い頬や小鼻の周辺は特に目立ち易くなります。乾燥や寒暖の差が激しい外気の条件、また、ゴシゴシこすったりするなど皮膚に過剰な刺激を与えることでも起こります。過剰な皮脂分泌に炎症が重なることでも起こります。ストレスやお酒などの刺激物も悪化の原因となります。



赤ら顔の治療は、基本的には赤ら顔が起こる現象の逆を達成するのを目標にします。具体的にはスキンケアを含む生活習慣の改善を行い、同時にレーザーやIPL治療を行うことで弱った皮膚を回復させます。では、スキンケア指導、レーザー(ロングパルスヤグレーザー)とIPL治療を併用して行った半年間の治療の成果を写真でお見せいたします。






いかがでしょうか?向かって右の写真だけを上から3枚見くらべると、より分かりやすいかもしれません。赤みの改善だけではなくコラーゲンの増生によりシワの改善が起こりリフトアップ効果が得られています。


この治療は、特にリバウンドもありませんが、悪しき生活習慣とはぜひとも絶縁していただくようお願いします。せっかく若返らせた皮膚が長続きしませんので。
では、お悩みの方、クリニックでお待ちいたしております。