成長ホルモン治療

成長ホルモン（GH）治療

GH (hGH / HGH) とは、ヒト成長ホルモンのことです。このホルモンは成長期が過ぎても脳下垂体から分泌されていますが、加齢に伴い徐々にその分泌量が低下します。

▷GHの分泌を促進したり補充することで、様々な若返り効果がもたらされます。

成長ホルモン治療の効果

・骨の伸長などをはじめとする組織の活性化や成長

・骨密度の改善

・筋力量（除脂肪吸引体重）の強化

・体脂肪率を下げる

・LDL・HDLコレステロールの改善

・基礎代謝の促進・恒常性維持

・免疫力強化

・皮膚のしわ、たるみ改善

・育毛や爪の成長改善

・良好な睡眠の確保

・疲労回復

・意欲や活力がわき、仕事の能率が上がる

当院のGH治療は、GH分泌低下による加齢現象を軽減させ、自然のバランスを保ちながら若返りを計ります。

GH治療は大きく２つに分けられます。

サルコトロピン(GH分泌促進)

自らのGH分泌を刺激して増加させる方法です。

GH分泌力に個人差があり、効果がゆっくり現れますので、最初は感覚的に分かりにくい可能性はありますが、成分へのアレルギー以外に副作用はありませんので、どなたにでも適応できる方法です。

1日1回、睡眠前に2錠を、舌下や口腔粘膜より摂取します。

FDA承認のメディカルフード「サルコトロピン」について

サルコトロピンは、加齢時に生じる筋肉又は除脂肪体重（LBM）の進行性減少を症状とするサルコペニア（筋肉減少症）を阻止する成分を含有するFDA承認、初のメディカルフードです。

有効成分のGhrelin, GHRP-2は脳下垂体に成長ホルモン放出ホルモン様物質 (GH-RH analog) として働き、HMB, L-DOPAとともに内因性の成長ホルモン分泌量を高めます。

サルコトロピン サプリメントタイプ GH分泌促進

＜副作用・リスク＞

軟便・眠気・胃もたれ・月経不順・体のかゆみ・変形性関節症、関節痛、血糖値異常

ジェノトロピン(GH補充)

GHそのものを注射して補充する方法です。

注射で補充を行いますのでGHの効果がはっきり分かります。医師による定期診察が必要です。

1日1回、睡眠前に1シリンジを腹部に自己注射します。

（注射のやり方は、担当医がご指導します。）

*開封後は冷蔵（2~8℃）保存して下さい。

ジェノトロピン　0.2mg　GH注射

＜副作用・リスク＞

甲状腺機能低下、関節痛、下肢痛、発疹、痒み、筋肉痛や発疹、頭痛、吐き気、手根管症候群、むくみ、血圧の上昇

治療例

治療例①　サプリメントのみの治療

治療例②　サプリメントと注射のコンビネーション治療

サプリメント服用（2週間）→GH注射（2週間）→サプリメント服用（2週間）・・・を繰り返す。

※以上の治療は、患者様の自己責任で、担当医師の管理のもと行われます。

※GHの分泌指標や持病および危惧される疾患の特殊マーカーの悪化がある場合には、治療を中止させて頂きます。あらかじめご了承ください。

成長ホルモン治療に伴う検査